北九州市障害福祉分野ICT導入モデル事業補助金の成果についてのご報告
昨年、当事業所において、「北九州市障害福祉分野ICT導入モデル事業補助金申請」を行い、下記の機器等を取り入れました。その機器等導入前の状況や導入後の効果についてご報告させて頂きます。
(導入した機器等)
・Wi-Fi・ルーター 1台
・記録・情報共有・請求関連ソフト 1台
(Wi-Fi・ルーター 1台)
(導入前)
家庭用のルーターを使用していたため、放デイの生徒やB型利用者、職員がパソコンを一斉に利用すると、パソコンが固まってしまう状況が支援中に何度も起こる事がありました。また、パソコンのみならず来処される方々が、それぞれが個人携帯を持っているため、ウイルス対策も十分ではない状況でした。
Zoom会議や研修会の参加等におきましても、途中で固まる事などがあり、業務に支障が起こったことが多々ありました。
(導入後)
事業所内において、ネットワーク環境が整ったことで、従来起こっていたような、業務の妨げになる事がなくなり、業務改善を行う事ができました。また、従来の機器では、10数台対応のウイルス対策も、今回の機器の導入に伴い、100台近くの機器の対応なり、セキュリティ対策も万全になった事で、安心して業務を行う事もできました。
(記録・情報共有・請求関連ソフト 1台)
(導入前)
当事業所は多機能型事業所(放課後等デイサービス、就労継続支援B型事業所)としての情報共有が、主として口頭での引継ぎでした。B型には開所当初からソフトがなかったため、放課後等デイサービスが使用していない時間帯に入力する事や、放課後等デイサービスとの情報共有も紙媒体でのやり取りで行うため、勤務時間に大きな影響がありました。
(導入後)
放課後等デイサービス生徒が、放デイのプログラムの一環にある、「お仕事体験プログラム」でB型のk利用にあたり、今後どのような支援が必要か等の、情報共有化(見える化)を行う事ができました。また、再アセスメントやモニタリング時、受け入れ会議にあたって、利用者、関係機関等に本人の意思決定支援をもとに、根拠に基づいた支援をそれぞれの書式に合わせ分かりやすく、説明する事もできました。そして、B型事業所が作業等で利用していない時は、放課後等デイサービスの記録作成が行えるようになりました。そのため、B型事業所のみだけでなく、事業所全体の効率化と負担軽減にもつながりました。
(写真は、個別支援計画、個人まとめ、作業日誌です)
他の効果としては、感染症等で急な休みがあっても、支援記録を見る事で、利用者の状況が事業所全体で把握できた事や、月1回のミーティングの時間(来月のスケジュール管理やカンファレンス等)が1時間確保することができました。また、新商品の開発の時間の確保(30分/日)や夕方のミーティングにおいて、利用者の支援の振り返りで、職員に対してスキル向上を目的としたミーティングの時間(30分/日)を確保することもでき、業務の効率を図る事にもつながりました。